2025年8月12日火曜日

【レポート】第2回講座|「地域を知ろう!!地域調査と分析・課題設定」

2025年7月29日(火)18:30〜21:00

会場:なは市民協働プラザ2F なは市民活動支援センター 会議室①

参加者:受講生28名、チアーズ



 講座冒頭:再会と新しい仲間との出会い


第1回以来の再会となるこの日、今回から初参加の6名が自己紹介。それぞれの地域や活動への想いが語られ、拍手と笑顔で歓迎されました。那覇市に関わる多様な経歴や視点が加わり、チームに厚みが増しました。



 事務局・宮城による導入:「現状・問題・課題」の整理


事務局からは、企画づくりの出発点として必須の3つのキーワードと定義が提示されました。


現状(現象)・問題・課題の違い

現状…現在の状態のこと、起こっていること・現象

問題…ビジョンと現状とのギャップ。何が困るのか?

課題…ギャップを解消するために取り組むべきこと



「少子高齢化」を例に、現状の事実と、その背後にある理想とのギャップをどう見極めるかを解説。宮城は「現状認識の精度がルート選びを左右します」と強調し、現状・問題・課題を意識することで行動の方向性がぶれにくくなると伝えました。



 講義① 稲垣暁さん:「地域について知ろう‼︎」

「気になる」から「課題設定」へ 〜地域にどう耳を傾けるか〜


社会福祉士・メディアコメンテーターの稲垣暁さんは、曙地区の交通環境を題材に「高齢ドライバーの社会的リスク」という課題が導き出されるまでのプロセスを紹介しました。


ここでのゴールは、地域情報のインプットではなく、

「気づき」を「問題意識」「課題提起」に高める

動機となった情報を整理する

関わるべき主体(サブジェクト)を絞る

地域にどうアクセスし、どう波長を合わせるかを考える


さらに、「見立て」には予備調査(証明材料)が必要であることを解説。数値データ、学術的根拠、行政や交通事業者への取材、専門職や住民への聞き取り、非言語的な観察まで、多角的な視点での検証の重要性を強調しました。


稲垣さんは「課題は、自分の関心だけでなく、その地域の誰にとっての課題なのかを明確にすることが大切」と語りました。


 講義② 宮道喜一さん:チームでテーマ設定


後半は宮道喜一さんの進行でグループワーク。各チームが次の項目を整理しました。

  エリア(小学校区)

取り組みたいテーマ

地域の課題の設定(仮説)

テーマ・課題を設定した理由

テーマ・課題を深めるために得たい情報


次回(第3回講座)までに調べることや担当の確認



 各チームの発表内容

1. 中心市街地チーム:地域のコミュニケーション不足

2. 真和志チーム:交通渋滞と子ども・高齢者の安全

3. 大道(真和志)チーム:子どもの安全と夜間環境

4. 小禄チーム:地域内交流の希薄化

5. 首里末吉チーム:高齢者の居場所づくり

6. 新都心チーム:防災をきっかけとしたつながり

7.(首里)チーム3/4:子どもの貧困と不登校



 全チームの発表後の講師からの総評


稲垣さんは、今年は例年と傾向が異なり「交流」と「子ども」に関するテーマが多かったと分析。そのうえで「皆さんが挙げたものは、本当に課題なのか? そして誰にとっての課題なのか?」という問いを重ねました。特に、当事者が「困っていない」場合へのアプローチの重要性を指摘し、「困り感のない層への働きかけも課題の一部」と強調しました。


宮道さんは3点を提案。

1. 「誰が困っているのか」を深める:後の活動で必ず問われるため、明確化が必要。

2. マジックワードの具体化:「つながり」「活性化」など賛同を得やすい言葉(マジックワード)こそ、人によって解釈が異なるため具体化する。

3. 既存の活動の発見、把握と引き取り:既に地域で取り組んでいる人や組織を見つけ、その活動を引き継ぐ・連携することで課題に近づける。



 お知らせ&次回予告

東京大学主催「COGチャレンジオープンガバナンス」参加案内

宿題:まち歩きやヒアリングの実施と記録共有

次回(8月19日):玉城陽平さんによる「オープンデータと生成AIを地域づくりに活かすコツ」



 まとめ


2回講座は、「気になること」を検証可能な課題に変えるための思考法と地域調査の手法を学び、各チームの方向性を固める時間となりました。「誰のための課題なのか?」という問いかけは、多くの受講生に深く響きました。回を重ねるごとに深まるチームワークにも目を見張るものがあり、宿題のまちあるきで更なるチームビルディングにも期待!次回はデジタル技術を活用して課題解決の道筋をさらに具体化していきます!



2025年7月24日木曜日

【レポート】第1回講座 |「“じっくり・しっかり・ちゃっかり”な学びがスタート!」2025年度 なは市民協働大学院開講!

2025年7月12日(土) 14:00-17:00

会場:なは市民協働プラザ2F なは市民活動支援センター 会議室①

参加者:受講生25名、チアーズ8名

なは市民協働大学院の第1回講座「開講式・オリエンテーション」が2025年7月12日(土)、なは市民協働プラザにて開催されました。今年度は32名の受講生が集い、多様な世代・職業・地域背景をもった市民たちが、それぞれの想いを胸に「地域を変える学びと実践の旅」へと踏み出しました。




開講のご挨拶「コーディネーター的人材の育成へ」


開会のあいさつでは学長の知念覚市長より、「地域の現状を見つめ、課題を見つけ、人や資源をつないで行動を起こす力=コーディネーター的人材」の重要性が語られました。


なは市民協働大学院では、「じっくり=課題設定力」「しっかり=企画力」「ちゃっかり=コーディネート力」を3本柱とし、地域の未来を担う人材育成に取り組んでいます。



プログラム概要「実践者を育てる8回構成」


事務局からは講座の全体像や進行スケジュールが紹介されました。調査・課題設定・企画立案・合宿・プレゼン発表までを網羅した8回構成。


中でも「森の家みんみん」での合宿や、地域の実践者を招いたゲスト講座、実地調査に基づくアクションプランの作成など、座学にとどまらない“地域で学ぶ”設計が特色です。



応援団“チアーズ”登場!頼れる卒業生たち


本講座の名物サポーターが、卒業生による応援団「チアーズ」。今年度はチアリーダーの照屋りささんをはじめ、経験豊かでユーモアあふれるメンバーが登場しました。


「老体にムチ打って頑張ります!」「女将として皆さんを見守ってます!」など、個性豊かな軽快な自己紹介に会場は笑いと拍手に包まれ、チアーズメンバーで身体を張って花を表現する場面もあり、初対面ながら一気に緊張がほぐれる時間に。



それぞれ異なる卒業年度・実践経験を持ち、受講生と年齢が近いチアもいれば、地域活動のベテランも在籍する多様な応援団です。チアーズは、各チームに入り、講座中の相談役や実践的なアドバイザーとして寄り添ってくれます。


「かつて自分たちも悩んだからこそ、今の皆さんに寄り添いたい」——そんな想いが伝わってきました。



事務局紹介「受講生の挑戦に伴走する存在」


本講座の運営は、NPO法人地域サポートわかさ、災害プラットフォームおきなわ、那覇市役所による多機関連携で構成されています。講座設計から、受付対応、記録、広報、オンラインサポートまで、受講生の学びに伴走する“縁の下の力持ち”として尽力しています。


「困ったときは、遠慮なく連絡してくださいね!」「どんな小さなことでも気軽に相談を」——事務局メンバーからの温かい言葉が、受講生の不安をやさしく包んでいました。



協働マインドとは?「一人じゃないから挑戦できる」


資料にも掲載されている“協働マインド”とは、地域と向き合う上で必要不可欠な姿勢です。


お互いの違いを受け入れ、得意や関心を活かして補い合いながら進んでいく。講座を通して、受講生たちは自然とこの力を体得していきます。


ともに悩み、ともに笑い、時には意見をぶつけ合いながら、本当の“協働”が生まれていく——そんな学びの土壌が、今年もここに育まれていきます。



自己紹介&アイスブレイク「初日から一体感!」


自己紹介タイムでは、自治会役員、福祉関係者、保育士、学生、メディア関係者など多彩な受講生が、自分の背景や「地域に関わりたい理由」を語りました。


続くアイスブレイクでは「夏は山派?海派?」「戻るなら小・中・高どれ?」といったユニークな質問に、左右へ動いて答える身体を使ったアクティビティを実施。笑い声と拍手が飛び交い、緊張が一気にほぐれるひとときとなりました。


「今日が初対面なのに、もうチームみたい!」という声もあがるほど、温かい空気が会場を包んでいました。



OB・OGによる実践報告「ミネコヤの挑戦」


今年度の卒業生発表では、首里石嶺地域で「ミネコヤ」という居場所づくりに取り組むOGグループが登壇。


受講生時代に出会った仲間と共に、学びを活かして団体を立ち上げ、助成金を活用して地域拠点を運営。子ども食堂、ワークショップ、異世代交流などを展開し、「誰でも気軽に立ち寄れる場」として地域に根づいています。


「学びが行動につながった」「仲間がいたから挑戦できた」という実感のこもった言葉に、受講生たちも深く頷いていました。




チーム発表&決意表明「地域別の第一歩」


受講生は活動したい地域ごとに6チームに分かれ、初回から意気込みたっぷりのチーム紹介を発表!


🌿【首里(末吉)チーム】

自然と歴史を活かし、「人とのふれあい」や「多世代交流」をキーワードに、温かくもゆるやかな調和を大切にするチーム。


🏫【真和志(南)チーム】

教育機関の集積を活かし、若者や子どもを中心とした“つながり”の再構築へ。地域課題に丁寧に向き合う姿勢が光りました。


🏙【新都心チーム】

行動力と元気が自慢!都市型の暮らしに、もっと人のぬくもりを。スピード感ある動きに注目です。


🌎【中心市街地チーム】

観光客・移住者・地元民が混ざり合う地域で、「混ざって還元する」まちづくりを発信力豊かに表現。カチャーシーも飛び出しました!


👶【首里(子ども関係)チーム】

保育・教育の専門家が揃い、子どもや家庭に寄り添う地域支援を展開予定。「3/4の伸びしろ」を掲げて、今後の進化に期待。


🌇【真和志(北)チーム】

鹿児島・高知・徳島・沖縄と“あったか県出身者”が集い、「地域資源を未来へつなぐ」まちづくりへ。LRT構想にも関心を寄せています。



“ここまで初回で一体感があるのは初めて”——歴代事務局も驚くチーム力!


初回とは思えないほど、互いを尊重し合い、笑顔でサポートし合う姿が随所に見られました。講座終了後には、「今年のチームは、過去一の安心感がある」「すでに“チームでいることの心地よさ”が育まれている」というチアーズや事務局の声も。


このチームで、どんな物語が始まっていくのか——これからの8回講座がますます楽しみです。



いよいよ本格スタートへ!


次回は、7月29日(火)に第2回講座「地域調査と分析・課題設定」を実施予定。各チームが実際に地域に足を運び、今ある課題に向き合っていきます。


仲間と共に挑む協働の冒険が、ついに本格的に動き出します。那覇の未来を切り拓く学びの旅は、ここから始まります。