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2026年7月3日金曜日

【レポート】公開講座「那覇における地域づくりを考える」|2026

2026年6月21日、なは市民協働プラザにて、なは市民協働大学院2026の公開講座が開催されました。参加者は49名。

講座では、大学院のプログラム説明に続き、修了生団体による活動紹介、そして南信乃介氏(NPO法人1万人井戸端会議 代表理事/前・繁多川公民館 館長)と宮城潤氏(一般社団法人まなびとまちと 代表理事/前・若狭公民館 館長)によるトーク「那覇における地域づくりを考える」が行われました。司会は石垣綾音氏(合同会社みるぶん 共同代表)が務めました。


なは市民協働大学院とは

なは市民協働大学院は、地域課題の解決に向けた動きをつくり出す「コーディネーター的視点を持った人材」の発掘・育成を目的に、那覇市が主催する講座です。

前身にあたる「なは市民大学」は2009年に開講し、翌2010年に「なは市民協働大学」へと改称されました。その上級者編・実践編として2015年度に「なは市民協働大学院」が始まり、2016年度には那覇市第5次総合計画に対する市民意見を取り入れる場としても機能しました。

受託団体はこれまで、南信乃介氏がアドバイザーを務めた2017年度、南氏の1万人井戸端会議がまちなか研究所わくわくと連携して受託した2018年度、宮城が事業統括責任者を務めた地域サポートわかさが受託した2019〜2025年度を経て、2026年度は宮城が新たに立ち上げた一般社団法人まなびとまちとが受託しています。この間、修了生は各地域・各専門分野で活動を続け、協働によるまちづくりを推進する人材の裾野を広げてきました。



講座冒頭では、那覇市の地域づくりを取り巻く状況についても説明がありました。

自治会加入率は13%台まで低下しており、市内の約37%のエリアには自治会そのものが存在しません。

こうした状況の中、地域づくりの新たな枠組みとして「小学校区まちづくり協議会」の設立が進められており、現時点で17協議会・5準備会が立ち上がっています。

設立から10年を経て、その位置づけは「組織をつくること」から「ゆるやかなつながりを育むプラットフォームにすること」へと重点が移りつつあるとのことです。




こうした流れを踏まえ、那覇市は今年3月、市民参加のワークショップや庁内議論を経て「那覇市地域づくり推進方針」を策定しました。

なは市民協働大学院は、この方針に基づき地域コミュニティで活躍し、地域コミュニティをつなぐ人材を育成するプログラムとして位置づけられています。

大学院が掲げるコンセプトは「じっくり・しっかり・ちゃっかり」の3つです。地域の現状を丁寧に観察し課題を発見・定義する「じっくり」、発見した課題をもとに実現可能な企画を立案する「しっかり」、課題に取り組みながらも自分自身や周囲を楽しませ仲間を増やしていく「ちゃっかり」。



これらは、地域で活動する人々が自然に踏んでいるプロセスを体系立てたものだと説明されました。

2026年度は、例年より早い第2回に1泊2日の強化合宿を組み込み、早期のチームビルディングを図る点が特徴とされています。

全8回の講座を通じて、まち歩きによる地域調査、課題設定、企画づくり、コミュニティ・オーガナイジングの手法などを学び、第8回の最終成果発表会・修了式に至る構成となっています。

修了後も、東京大学主催の地域課題解決アイデアコンペ「COG・チャレンジ‼オープン・ガバナンス」への挑戦など、活動の継続を後押しする姿勢が語られました。


OB/OG活動紹介

講座の中盤では、修了生による活動紹介が行われました。

首里石嶺地域で活動する「ミネコヤ」は、2023年度・2024年度の修了生を中心に2024年から活動する団体です。

自治会が組織されていないエリアが多く、子どもの居場所も少ないという石嶺地域の課題を受け、放課後の子どもの居場所「わくわく嶺っ子クラブ」を企画・運営しています。拠点は、これまで利用が少なかった石嶺町民会館を主に活用し、2025年度の夏休みには1週間にわたって施設を朝から夜まで開放し、ワークショップや映画上映会、防災キャンプなど多様な企画を実施しました。

PTAや映画監督、アート系団体など、常に誰かと連携しながら活動する姿勢を大切にしているとのことです。COG2024ファイナリストに選出されています。


真和志地域で活動する「真和志well-being」は、5名のまちづくり協議会関係者によるチームです。

真和志小学校周辺で保護者の送迎による交通混雑が発生し、通学路の安全確保が課題となっていることを受け、2025年のハロウィンに地域住民とともにコスプレ姿での旗振り活動を実施しました。

この経験から生まれた企画が「Let's てくてく登下校‼」で、地域全体で子どもが歩きたくなる環境づくりを段階的に進めています。COG2025では全国63チーム中の最終審査13チームに選出され、「JIPDECサポーティングパートナー賞」を受賞しました。


続く質疑応答形式のセッションでは、両チームからフィールドワークやヒアリングを企画づくりの軸に据えたこと、地域住民や既存の組織との連携が比較的スムーズに進んだこと、拠点となる場所の有無が活動の継続に影響することなどが語られました。

市民活動を継続する秘訣としては、出入りしやすい活動の形にすること、無理のない最小単位から始めることが挙げられました。




対談「南信乃介×宮城潤 那覇における地域づくりを考える」

後半は、南信乃介氏と宮城潤による対談に移りました

両氏の付き合いは約20年に及び、南氏が20代半ば、宮城氏が30代半ばで若狭公民館の館長になった頃、社会教育の勉強会で出会ったのが最初とのことです。以来、那覇市の公民館長仲間として、それぞれ異なる立場から那覇のまちづくりに関わり続けてきました。


宮城氏は社会教育とは異なる「アート」の領域(前島アートセンター)から地域づくりに入ってきた経歴を持ちます。一方、南氏は子ども会・ジュニアリーダー活動を通じて幼少期から地域づくりに触れ、大学でも持続可能なまちづくりを学ぶなど、社会教育の道を歩んできました。

両氏は、活動へのアプローチの違いについても語りました。

宮城氏は自らを「物事を斜めに見るひねくれ者」と表現し、光が当たっていない層、たとえば在住外国人やシングルマザーなどへの気づきを起点に活動を展開するタイプだと述べました。

これに対し南氏は、地域の人々が大切にしてきたもの、たとえば豆腐づくりの歴史のようなものを起点に、そこに共感する人たちを巻き込みながら活動を広げていくタイプだといいます。

両氏は、どちらのアプローチが優れているというものではなく、地域性や個性によって入り口が異なるだけで、地域づくりには両方が必要であるという点で一致しました。


具体的な事例として、繁多川公民館では地域の自治会と相談しながら民俗学的な聞き取り講座を企画したところ、住民への聞き取りが3年間続きました。

その過程で、地域内で戦後多くの家庭が豆腐づくりを営んでいたこと、それが戦後復興を支える産業であったことが明らかになり、小学校の総合学習に発展。地域住民が先生役となって大豆栽培から豆腐づくりまでを行う恒例行事へと成長したとのことです。

この取り組みを通じて、定年退職後の男性が地域活動に関わるきっかけも生まれたと紹介されました。


若狭公民館では、地域に多い在住外国人やシングルマザーなど、公民館の講座に必ずしも来ていなかった層への働きかけが紹介されました。

子育て支援団体を通じて当事者団体と連携する取り組みや、在住外国人と地域住民が出会い理解し合う機会をつくる取り組みが、コロナ禍を経て支援活動として広がっていったといいます。


活動の進め方について、南氏は、確証が持てなくても「3割ほど見えたら試しにやってみる」という姿勢で公民館活動を一種の社会実験として捉えていると説明しました。

宮城氏は、気づいたことに対して「旗を立てる」というイメージで、まだ課題として認知されていないニーズを可視化する取り組みを重視していると述べました。


必要な人材や姿勢についても意見が交わされました。

南氏は、互いに言いたいことを言い合える関係性があれば、相談先を複数持つことでどうにかなると述べました。

宮城氏は「頼りなくあること」の大切さを挙げ、自分で抱え込まず素直に助けを求められる状態が、周囲の協力や新しいつながりを呼び込むと語りました。

また、気づいたことを発信するだけでなく、それを受け取っていない人まで巻き込んで連れてくる存在の重要性も指摘されました。


学びと活動の関係については、宮城氏が「学びと活動の循環」という言葉を挙げ、知識を蓄えてから活動に還元するというよりも、実際にアクションを起こす中で必要な学びが後から生まれてくると述べました。

課題はネガティブなものではなく取り組むべきことであり、解決というよりも次々と新しい課題へと展開していくものだという見方が示されました。

南氏は、小さなアクションを起こした経験を持つ人が、その経験を通じて地域環境をより良い方向に変えていく力になると述べ、コロナ禍では支援を受けた当事者自身が新たな担い手として動き出す様子が見られたと振り返りました。


今年3月に策定された「那覇市地域づくり推進方針」についても触れられました。

南氏は方針の中のコラムで繁多川公民館エリアの自治の実情を執筆したことを紹介し、宮城氏は、地域だけで頑張るのではなく行政とも協働しながら進めていく点が方針の重要なポイントだと述べました。

方針の概要版に掲載されている「新しい地域のつながりのイメージ」図について、宮城氏は自身が長年提唱してきた「ゆるやかなつながり」の考え方が採用されたものだと説明しました。

単一の地域組織への加入を前提とするのではなく、一人ひとりが興味や関心に応じて複数のコミュニティに緩やかに属し、それらが重なり合うことでセーフティネットとして機能するという考え方です。



近況と今後の展望

南氏は今年3月に繁多川公民館の館長を退任しましたが、指定管理者であるNPO法人1万人井戸端会議の代表理事は継続しており、引き続き公民館に顔を出しているとのことです。今後は、妊娠・出産や看取りなど、地域との関わりが薄くなりがちなライフステージにおいて、住み慣れたコミュニティで安心して関わり続けられる地域のあり方に取り組みたいと語りました。

宮城氏も同じく今年3月に若狭公民館の館長を退任し、一般社団法人まなびとまちとの代表として、なは市民協働大学院の企画運営に加え、那覇市の地域づくりコーディネーター業務を受託していることが報告されました。


公開講座は、なは市民協働大学院のプログラム紹介にとどまらず、修了生団体の具体的な活動事例と、公民館長として20年にわたり那覇の地域づくりに携わってきた両氏の対話を通じて、那覇における地域づくりの現在地を振り返る機会となりました。




なは市民協働大学院2026は、受講生を募集しています。
地域を楽しくしたい!という方は、ぜひお申し込みください!



なは市民協働大学院2026

申込締切:7月10日(金)まで

受講料:5,000円

定員:30名 ※応募多数の場合、申込内容等を勘案し選考します

申込:https://forms.gle/L2pXW4xHG2rxGHLe9

応募条件:

・那覇市在住・在勤・在学の18歳以上の方 
地域づくりや市民活動を実践している方 
・全講座に参加できる方



2026年6月9日火曜日

【2026|公開講座】那覇における地域づくりを考える(南信乃介 × 宮城潤)

 2026年度も「なは市民協働大学院」(以下、大学院)開講します!

那覇市が主催する地域づくりの人材育成を目的とした本講座は、那覇市(まちづくり協働推進課)と公募で選定された受託団体との協働で、企画運営しています。

今年度、なは市民協働大学院事業を受託したのは「一般社団法人まなびとまちと」です。
はじめまして。よろしくお願いします。

「まなびとまちと」は、立ち上がったばかりの団体ですが、代表の宮城は、2019年度から「なは市民協働大学院」の企画運営に携わっていますので、「はじめまして」という挨拶がピンと来ないかもしれませんが、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、今年度も大学院の開講前に「公開講座」を開催します。

今年度の公開講座のテーマは、「那覇における地域づくりを考える」です。



公開講座 第1部は、

・なは市民協働大学院の概要説明

・OB/OG活動紹介およびディスカッション

です。


・なは市民協働大学院概要説明
では、講座の目的と具体的な取組等について説明します。

・OB/OG活動紹介およびディスカッション
では、大学院を修了した2チームの活動紹介と講座で学んだことや苦労したことを共有します。

活動紹介とパネルディスカッションを行うのは、以下の2チーム

・ミネコヤ(2023,2024修了生)

・真和志well-being(2025修了生)


第2部は、一万人井戸端会議代表の南信乃介さんとまなびとまちとの宮城とのトークです。
全体を通して司会・進行を務める石垣綾音さんが聞き役になって会を進めていきます。

OB/OGの発表とディスカッションを受けて、今、那覇で求められる地域づくりについて考えていきます。

地域づくりや市民協働について関心のある方、ぜひご参加ください!


<登壇者・発表チーム紹介>

南信乃介|NPO法人1万人井戶端会議 代表理事前・繁多川公⺠館 館⻑

那覇市出身。京都精華大学環境社会学科で市⺠参加まちづくりの基礎を学ぶ。2007年NPO法人なはまちづくりネット入会、2009年より公⺠館リーダーとして繁多川公⺠館に携わる。同館は文部科学大臣優良公⺠館表彰、地域再生大賞優秀賞、朝日教育のびのび賞などを受賞。2014年 NPO法人1万人井戶端会議を設立、2015年より同公⺠館指定管理者。2026年3月まで館⻑を務めた。エジプトに日本の公⺠館をつくる活動や、話題作『公⺠館のしあさって』の企画・発刊で全国に新しいトレンドを生み出した。沖縄県社会教育委員、日本 NPOセンター評議員ほか歴任。


宮城 潤|一般社団法人まなびとまちと 代表理事/前・若狭公⺠館 館⻑

1972年沖縄県生まれ。沖縄県立芸術大学大学院修了。2001年NPO法人前島アートセンター設立に参画し、初代理事⻑としてアートによるまちづくりを牽引。都市型アートイベント「Wanakio」を企画。2006年より若狭公⺠館に勤務、2015年から2026年3月まで指定管理者の館⻑を務める。2017年文部科学省「優良公⺠館表彰」で全国約1万4千館中の最優秀館に選出、2019年地域再生大賞優秀賞、2022年度国際交流基金「地球市⺠賞」を受賞。現在は「アート×社会教育」をテーマに、地域づくり・芸術文化振興・人材育成に取り組む団体「まなびとまちと」を立ち上げ代表を務める。文科省中央教育審議会生涯学習分科会委員、沖縄振興計画学術・人づくり部会委員のほか、那覇市では協働によるまちづくり推進審議会、文化行政審議会等の委員を歴任。


石垣 綾音|合同会社みるぶん 共同代表/国際ファシリテーター協会認定プロフェッショナルファシリテーター (CPF)

「人と土地をつなぐ、コミュニティをエンパワメントする」をモットーに、防災・教育・食文化・歴史・観光など多分野で市⺠のパブリックマインド醸成に取り組む。ハワイ大学で都市計画を学んだ後、コミュニティ支援会社株式会社さびらに参画し、公共交通・防災・福祉・観光分野のワークショップ設計と伴走支援を実践。現在は合同会社「みるぶん」共同代表。国際基準のファシリテーション資格(IAF-CPF)を持ち、行政と市⺠、企業とNPO を橋渡ししながら合意形成を促す。琉球大学で地域調査演習を担当。2019 年からなは市⺠協働大学院のファシリテーターとして受講生をサポートしている。


ミネコヤ|2023,2024修了生

ミネコヤは石嶺地域を拠点に、子どもを中心とした活動を通して人や活動をつなぎ、誰もが自分らしく地域と関われるウェルビーイングなまちを目指す市民活動団体です。


真和志well-being|2026修了生

真和志小学校区における登校時の車送迎による交通混雑や安全面の課題に対して、徒歩登下校が楽しくなる「Let's てくてく登下校」を企画、推進しています。



【なは市民協働大学院2026|公開講座】

日時:6月21日(日)14:00-17:00
会場:なは市民活動支援センター 会議室①
参加費:無料(申し込み不要)


<お問い合わせ>

一般社団法人まなびとまちと
TEL:090-6861-6848
E-MAIL:78daigakuin@gmail.com

那覇市まちづくり協働推進課
TEL:098-861-3846
FAX:098-861-3126


※「なは市民協働大学院2026」は、WEBフォームでの申し込みを受け付けています。

https://forms.gle/L2pXW4xHG2rxGHLe9



2025年7月24日木曜日

【レポート】公開講座|「活動の“種”をまこう!」 ──なは市民協働大学院2025 公開講座開催!

2025年6月29日(日)14:00-17:00

場所:なは市民協働プラザ2F なは市民活動支援センター 会議室①

参加者:一般参加者・チアーズ含め約50名


なは市民協働大学院2025の開講に先立ち、毎年恒例となっている「公開講座」が2025年6月29日(日)、なは市民協働プラザにて開催されました。


本講座は、地域づくりに関心のある市民や受講を検討中の方、修了生、地域活動を実践するOB・OGが一堂に集まり、実践知の共有と学び合いの場として位置づけられています。


公開講座のタイトルは『地域課題×活動の魅力 〜不完全プランニングと+クリエイティブ〜』。ゲスト講師による講話と修了生の実践報告、参加者同士のディスカッションと交流を通じて、「地域で動き出すきっかけ」をつかむ場となりました。



地域づくりに必要なのは、“不完全”な企画?


ゲストにお迎えしたのは、KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)センター長であり、プラスアーツ理事長の永田宏和さん。

             


2019年度から毎年、なは市民協働大学院の講師を務めており、那覇市とのご縁も深い方です。


永田さんは、行政職でも研究者でもなく、自身を「企画屋」「活動家」と表現。地域課題に対し、専門知とクリエイティブな発想で“活動の種”をつくり、全国各地で市民活動を支援しています。

  

今回の講演で提示された2つのキーワードは、

「俯瞰」の視点を持つこと

「不完全プランニング」で人を巻き込むこと

           


俯瞰とは?


地域や支援対象者だけでなく、その周囲にいる潜在的パートナー(学校、商店、福祉団体など)に目を向ける視点。また、活動を一回きりのゴールではなく、「その後にどんな広がりや育成が生まれるか」という時間軸での構想も大切だと語られました。

              


不完全プランニングとは?


あえて余白を残した企画にすることで、地域の人々が“ちょっと手を貸したくなる”状況を生み出すこと。完璧に仕上げすぎず、関わりしろを残すことが、住民の主体性や協働のきっかけになります。


紹介された事例の一部

《イザ!カエルキャラバン!》:防災訓練とおもちゃ交換会を融合し、家族参加型イベントに発展

《パン爺》:退職後の高齢男性がパンづくりを通じて地域に関わるモデル事業

《ちびっこうべ》:子どもたちが仮想の「まち」をつくって運営するキャリア教育プログラム


また、「風・水・土・種」という比喩で地域づくりの役割分担が紹介されました。

         

風の人=企画の種をまく人(外部支援者・専門家)
水の人=種を育てる人(地域プレイヤー)

土の人=地域の暮らしに根ざした住民

種=活動や行事             

「今、地域の“土”が痩せてきている」と永田さん。だからこそ、“風”と“水”が連携し、活動を根づかせていく仕組みが重要だと強調されました。          



「じっくり・しっかり・ちゃっかり」


──学びから実践へつなぐ市民の学び舎


続いて、事務局の宮城(NPO法人地域サポートわかさ)より、なは市民協働大学院の概要とカリキュラムの紹介が行われました。

   


本大学院は、「地域の課題を自分ごととして捉え、他者と協働しながら企画をカタチにできる人材=“コーディネーター的人材”」を育成する市民向けの実践型プログラムです。


               

コンセプトは3つのキーワード:

じっくり:地域の現状を知り、課題を発見する力

しっかり:企画に落とし込み、行動へと移す力

ちゃっかり:楽しみながら人を巻き込み、つながりを広げる

              

講座は全8回にわたって開催され、地域調査、企画づくり、プレゼン、フィードバックを通して、実践力を高めていきます。

               


修了生のリアルボイス


──地域で芽吹いた“やってみた”の実例


講座後半では、修了生2チームによる地域活動の報告が行われました。


▶︎ 夕陽をみる会(2024年度修了)

   

那覇市西の「三重城海岸」の美しさに感動した移住者の思いがキッカケとなって立ち上げたプロジェクト。

アンケートやチラシで地域ニーズを丁寧に調査

ラジオ体操や夕陽・星・月観賞会など、多世代が参加できる工夫を凝らした取り組み

「行政目線から市民目線に切り替わった」という発表者の気づきが印象的でした

              



▶︎ たのしむぞ!06(2023年度修了)

   

「防災を“楽しく”学べる場に」という思いからスタートしたプロジェクト。中高生を中心に巻き込みながら、

公園のベンチのペンキ塗り → 餅つき → 夏祭り → 《リッカ!ヤールーキャラバン!》へと発展

SDGsパスポートや高校入試での地域活動評価制度をうまく活用し、若者の参加を促進

「最初は宗教団体と間違われた」と笑いながら語られる場面も


               



活動継続のヒントは、“余白”と“遊び心”


後半のディスカッションでは、参加者から活動の継続性、仲間との関係性、モチベーション維持に関するリアルな悩みや気づきが共有されました。


永田さんは、


「失敗なんてない。課題が見つかったと思えばいい」

「無理せず、自分たちのペースで“ゆるく続ける”ことが何より大事」


とやさしく背中を押してくれました。


また、「夕陽をみる会」のイベントで悪天候による会場変更時の情報不足に対して、参加者が“あえての苦情”を投げかける場面もあり、信頼の上に成り立つ建設的な愛あるフィードバックのあり方に、会場からも笑いと共感の声が上がりました。




「やってみたい」の一歩を、この夏から


イベントの最後には、那覇市協働大使による交流会「ゆんたく会」が開催され、参加者同士が立場や世代を超えて交流。会場のあちこちで新たな出会いや会話が生まれていました。

   



🎓 なは市民協働大学院2025 開講!


2025年度の講座は、7月12日(土)〜12月まで開催します!

おかげさまで、募集定員を超えるお申し込みをいただきました。



「自分にもできることがあるかもしれない」

「地域のために、何か始めてみたい」


そんな想いが芽生えた方へ。

あなたの“やってみたい”を育てましょう!



🎥 当日の様子はSNS・YouTubeでも公開中!

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▶ 当日スライド資料リンク

https://drive.google.com/file/d/1yhasN5ke652kq40DwG3DMOmH1vtdbupY/view?usp=sharing