なは市民協働大学院2025|第8回 成果発表会&修了式

7月から約半年間、受講生たちは地域を歩き、声を聴き、課題を見つめ、仲間と企画を磨いてきました。
最終回となる成果発表会では、那覇のまちに新しい“ワクワク”を生み出す実践的なアイデアが次々に発表されました。
会場には市長や関係者、OB、一般参加者も集い、あたたかな応援と対話の時間となりました。
なは市民協働大学院とは
那覇市主催のもと、NPO法人地域サポートわかさ/災害プラットフォーム沖縄が共同で企画運営する人材育成プログラムです。
目的は、地域課題の解決に向けた動きを促す人材を発掘・育成し、修了後に地域コミュニティの担い手として活躍していくこと。
キーワードは「じっくり・しっかり・ちゃっかり」
• じっくり:虫の目で地域を観察し、現状把握と“隠れた課題”を見つける
• しっかり:実現可能な企画へ落とし込み、実行に向けて仲間を巻き込む
• ちゃっかり:課題に向き合いつつも、楽しみながら仲間を増やしていく
「早く行きたければ1人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」
協働・役割分担を大切にしながら、企画を“実現”へ近づけていく半年でした。
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半年間の歩み(ダイジェスト)
公開講座を経て、全8回の講座+自主ゼミ等を実施。
地域調査、課題設定、企画づくり、合宿でのチームビルディング、コミュニティオーガナイジング、実現性を高める相談会、そして最終発表へ。
成果発表:地域に根ざした“実装プラン”が勢揃い
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① 新都心・新都心チーム
テーマ:新都心のリアルな声を聴き、つながりを育てる「スイーツまつりあいのりカフェ〜新都心のリアルな話聞いてみた〜」
課題意識:地域のつながりの弱さ/自治会加入率の低さ
調査:公園でのアンケートは苦戦→包括支援センターへヒアリング
発見:新都心の高齢者の約6割が市営住宅、日常の困りごと(電球交換など)相談が多い一方、近隣に頼れない状況も。
方向性:世代間交流のきっかけづくり/“楽しいこと”から自然に人が集まる仕掛けへ
実践:イベントに相乗りしてアンケート実施(13名回答、うち新都心住民6名)。
「つながりたい」気持ちは全員が持っていたことが希望に。
今後:地域での“定期的なお祭り”を継続し、次回は受け皿(オープンチャット等)も整備して継続的なつながりへ。
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② 真和志①・真和志Wellbeing
テーマ:歩いて通学が楽しくなる!「Let'sてくてく登下校」
課題:車送迎による通学時の渋滞、安全面の懸念、地域負担
キーワード:「テクテク(歩く)」×「ワクワク」
企画:学校のキャラクター「マッピー」を活用し、“強制ではなく、楽しく歩きたくなる環境”を地域主体で整える。
根拠:他地域の先行事例では登校率が68%→96%へ改善した例も。
朝の歩行は血流改善・集中力向上、生活習慣の定着などの効果も示唆。
計画(段階的):
• 今年度:アンケートで現状把握/PR動画/見守りボランティア募集
• 来年度以降:学年別に“歩くをゲーム化”した企画(色探し、挨拶ポイント、通学路新聞、環境パトロール隊など)
• 将来:近隣校へ展開
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③ 首里①・ゆいまーるの森
テーマ:「つながる防災ゆいまーる」助け合える“人間の森”づくり(防災×地域交流)
出発点:災害時、1km避難でも人によって所要時間は大きく違う。
坂が多い地域、危険箇所の把握が難しい新住民、支援が届きにくい場所…
「避難が間に合わない人が出やすい地域」という課題認識へ。
モデル化(Aさん/Bさん)
• Aさん:転入高齢者、独居、自治会未加入など情報が届きにくく避難困難
• Bさん:地域をよく知るアクティブシニア(力を活かしたい層)
→ 日常の交流の中で“支援できる人”を増やし、必要な人へつなぐ。
取り組み:包括支援センターや公民館等と連携し、防災ワークショップを実施。
今後:交流→疑似体験(車椅子、暗闇など)→要支援者の把握→個別避難計画へ。
来年2月頃からの始動を目指す。
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④ 真和志②・パッション栄町・大道チーム
テーマ:(酒場×ポケカ)昼の栄町市場を“親子の居場所”へ
調査(大道小周辺 約50名):
• 栄町のイメージが100%「夜の繁華街」に偏っている
• 治安不安 75%、子どもの遊び場不足 約6割
• 栄町市場で子どもを遊ばせたくない 約8割
発見:市場側は朝市・買い物ツアー等、取り組み多数。しかし周知不足。
打ち手:親子が自然に足を運ぶ導線として「ポケモンカード大会」を開催。
• 子ども:ポケカ大会
• 大人:達人案内の買い物ツアー
→ “楽しい体験”が口コミで広がり、地域イメージも少しずつ変わる。
決定事項:来年1/17 大会開催が決定(会場にチラシ配布)。
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⑤ 中心市街地・まちなかつながるプロジェクト
テーマ:「シェアするご近所掲示板「ご近所シェアるん♪(LINEオープンチャット)」
仮説:中心市街地はコミュニケーションが“希薄化”している
背景:子どものいない世帯増、自治会加入率低下(中心市街地 約5.3%)、賃貸共同住宅増
調査(マンション掲示板等でシール投票):
• 「程よいご近所付き合いが必要」 92%
• 「イベント情報を事前に知りたい」 92%
提案:ご近所るん 3つの機能
1. イベントシェアルン:準堂・ナハート等がイベント情報を配信
2. おゆずりシェアルン:ジモティ等と連動し、譲り合いを“つながりのきっかけ”に
3. お得シェアルン:地域スーパー等に協賛(例:月額5,000〜10,000円)→チラシ情報を届かせる
普及策:掲示板・エレベーターにQR、街中同時開催の「シェアルンマルシェ」、開かれたタウンホールミーティング。
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⑥ 小禄・チームたからじま
テーマ:伝統食“ムーチー”で世代をつなぐ「ムーチー de Let's 厄ばらい」
地域の現状:世帯数は増えているが、自治会活動の担い手は高齢化。共働き・賃貸世帯が参加しにくい。
企画:自治会の台所付き施設でムーチー作り。
• 地域の料理上手な高齢者に先生役になってもらう
• 月桃(ゲットウ)の葉は地域に自生するものを調査し、地図化して安全に採取
• 中学生の参加を促し、SDGsパスポート等も活用
• 蒸し時間に「宝クイズ」「由来の読み聞かせ」「月桃クラフト」などで多世代が楽しめる設計
費用:参加費目安 1人300円(自治会財源の背景も踏まえ、持続可能な形へ)
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⑦首里②・team3/4
テーマ:「まるごとつながる居場所プロジェクト」
課題意識:
支援制度の対象にはならないものの、家庭や学校で困りごとを抱える“グレーゾーン”の子どもと家族が、地域の中で孤立してしまうケースがある。
調査・整理:
先生へのアンケートや地域のヒアリングを通して、支援が届きにくい背景として
・人手不足
・安心して過ごせる場所の不足
・気軽に相談できる関係性の不足
といった課題が浮かび上がった。
取り組み:
地域の安心して過ごせる場所をまとめた「居場所マップ」を作成し、子どもや保護者が気軽に立ち寄れる環境づくりを検討。
さらに、家族同士が出会い交流できる場をつくり、孤立を防ぐ仕組みづくりを目指す。
今後:
居場所マップの活用と交流イベントの開催を通じて、家庭・学校・地域がゆるやかにつながる環境を整備。
個別の支援だけでなく、地域全体で子どもと家族を支える“面での支援モデル”の構築を目指す。
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企画は「発表して終わり」ではなく、ここからがスタートです。
半年間の学びで得たのは、課題を見つける目と、仲間と形にする力、そして地域をもっと好きになる実感ではないでしょうか。
なは市民協働大学院は、これからも“じっくり・しっかり・ちゃっかり”地域と向き合い、動き続ける人を応援していきます。