2024年8月7日水曜日

【レポート】第2回|「地域について知ろう!」「地域課題の仮説づくり」_2024年度なは市民協働大学院

 2024年7月31日(水) 18:30-21:00

場所:なは市民協働プラザ

参加者:受講生26名、チアーズ6名


第2回講座を実施しました!




プログラム

1. 初参加者自己紹介・チーム分け

2. 「じゃばら手帳」の使い方

3. 講義:「地域について知ろう!」

4. チーム内での話し合い「地域課題の仮説づくり」

5. 補足レクチャー「地域調査やデータ収集の方法」

6. チームごとの発表

7. 事務連絡+次回までの宿題について


1. 初参加者自己紹介・チーム分け

まずは、第2回から初めて参加される方々の自己紹介とチーム分けを行いました。

まさかの前に並ぶスタイルで緊張されていたかと思いますが、みなさん堂々と お話しいただきました!

それぞれ希望のチームに分かれて、第2回講座、いよいよ開講!





2. 「じゃばら手帳」の使い方

講座に入る前に、第1回講座でお配りしている「わかさ式・企画づくりのじゃばら手帳」の 使い方について、事務局の宮城より説明を行いました。


このじゃばら手帳、実は「ロジックモデル作成の手引き書」になっているんです。

<「ロジックモデル」とは?>
何か事業を行うとき、「どのような資源を投入して、その結果、何がどれくらい成果になったのか」、ということを、計画・検証するためのものです。

このじゃばら手帳、講座とリンクしていて、講座が進むと同時に少しずつ記入していくと、立派な企画が出来上がるという優れもの!
※もちろん、いくら立派な企画ができても、実行されないと意味がありません!


みっちりとじゃばら手帳の使い方について説明していただいた上で、いざ、講座へ!


3. 講義:「地域について知ろう!」

講師は、社会福祉士や防災士の資格を持ち、沖縄国際大学で教鞭を執り、一般社団法人災害プラットフォームおきなわ(DMPO)の理事も務める、稲垣暁さん。


この講義では、それぞれのチームに分かれた上で、地域に関する情報交換などをしながら
「遊んで」もらう時間に!

サブタイトルも「いろんなミカタでまちを楽しむことから始めよう」ということで、
今日一日稲垣さんが仕切りにおっしゃっていたのは「楽しむ!」「遊ぶ!」ということ。

神戸市で生まれ阪神淡路大震災を経験した稲垣さんは、被災後、瓦礫の山になってしまったまちを少しでも楽しめるように、約10年間に渡り、「まちを楽しむ・遊ぶ」活動を行なってきたといいます。

しかし、この「あそび」、ただただ楽しむだけのものではありません。
そこから視点、まなざし、脳の切り替えを行うのにも役立つというもの。

その実験に、4つの視点を持ってそれぞれメンバーが持っている「まちネタ」を共有していきました。

ちなみに、この協働大学院では、「小学校区」を一つの単位としてみることが多いです。
なぜなら・・・
✅「市民が徒歩で行き来できるレベル」程度の範囲がイメージしやすい
✅個性や多様性に富んだ地域や人々が関わるコミュニティが適度に混ざっている

ということで、その視点を持ちながらワーク開始!

お題は4つ。
ここでは、タイトルだけ掲載しますので、詳しくはぜひ受講された方から聞いてみてください!
そのまちの・・・
①「花鳥風月」
②「不易流行」
③「偶像崇拝」
④「虹色特性」

さまざまな視点でまちを捉えようとすることで、脳みそも柔らかくなり、
柔軟な発想ができるように!

そうして考えたものが、実は課題の設定につながっている!というタネ明かしを経て、
次のプログラムへ。



4. チーム内での話し合い「地域課題の仮説づくり」

しっかり座学で学んだ後は、いよいよしっかりグループワーク!

①メンバーそれぞれの思いを共有
エリアやテーマなど、現時点で関心のあるものやその理由を共有しました。





②チームで取り組むテーマの設定
続いて、それぞれメンバーが共有したものをまとめて、チームとして取り組んでいくテーマを設定。





③まちしらべの宿題づくり
最後に、「まちしらべワークシート」を記入し、次回までに調べることの洗い出しや役割分担を行いました。




5. 補足レクチャー「地域調査やデータ収集の方法」

ここで、稲垣さんから補足レクチャー。

調査としてまちあるきを行う際に、どのような準備が必要なのか、そもそもまちをあるく前に、どのようなデータを集めると視点が広がるのか、などをレクチャーしていただきました


実は、まちに関する情報ってたくさんあるんだ、ということに気付かされました。

国を含め自治体が発行する各種資料や民間のネットサービス、大学の研究成果として公表されたもの、などなど...

まちを歩き、住民の方々の声を直接聞き、自分たちも肌で、五感で感じる、それも大切な調査ですが、きちんと前情報(データ等)をインプットした上でまちを歩くと、また違った見え方がするかもしれないですね。

また、実際にまちあるきを行う際の注意点についても解説いただきました。

大きな字で書かれた名札をつけて「どこ」の「誰」が「何」をしているか、などの情報がきちんと伝わるようにする、など、まちの人たちも安心できて、自分たちも活動がしやすいような工夫が必要だということがわかりました。


6. チームごとの発表

最後は、チームごとに現時点でのテーマ設定の状況について共有を行いました。








・グスクを起点とした景観のいい地域にしたい! ・自治会がない地域もあり、子どもやお年寄りの居場所がないので集える場所を作りたい! ・課題がすぐに思い浮かばなかったので、まずはその地域を知ることから始めてみたい! ・観光客はもちろん、地域の人も行きたくなるような、人が集うまちづくりをしたい!

それぞれ、まだ地域は絞れていなかったり「テーマが決まっていないです・・・」というチームもありましたが、次回までの宿題(まちあるき)を行う中で少しずつ固まってくるかと思います!

これからが楽しみです!

最後、司会進行の石垣からのコメントです!

「今日ある程度テーマを絞りましたが、これから調査を行っていく中で新しいことが見えてくるかも しれないので、今日のテーマはあくまで仮。これからよりよいテーマを見つけていきましょう!」


7. 事務連絡+次回までの宿題について

①相談会について

第3回講座と第4回講座の間の9月10日(火)に相談会を実施します!
ここでは今回の講師の稲垣さん、宮道さんに加え、チアーズの皆様もいらっしゃいますので、ぜひ企画の内容や詰め方などご相談ください!

②次回までの宿題について

各チームに配布した大きな地図に、行った場所や調べたことなどを書いてきてください!
次回来た時には、この地図にいろいろ貼られていたり、書き込んであったり、色が塗られているはず・・・!



稲垣さんからのメッセージでもあったように、ぜひ「楽しみ」ながら、「遊び」ながら地域調査を行ってみてください!


次回講座は8月20日(火) 18:30〜21:00、場所は同じくなは市民活動支援センターです!



9. おまけ


稲垣さんが企画を担当した!?阪神淡路大震災後の新聞社のCM。
稲垣さんの言う「楽しむ」が生半可な覚悟ではないことが伝わります。



こんな付箋の使い方も!
まさか、ベテランがいる・・・?