2019年12月15日日曜日

第8回 最終成果発表会・修了式


ついにこの日がやってきました。第8回講座、最終成果発表会・修了式です!約半年の間頑張ってきた、活動や学びの成果を存分に発表していただきます!

スタート前からスライドショー、会場設営、調整、リハーサル…と準備バッチリ◎いつもとは違い、すこーしだけ緊張感の漂う中、いよいよ開場です!

リハーサル風景

いよいよ最終成果発表会の開幕。ちょっとフォーマルな雰囲気で幕が開きました。


▪️大学院についての説明
まずは事務局の宮城から、なは市民協働大学院2019の取り組みについて説明です。
今年度は「じっくり、しっかり、ちゃっかり」をテーマに、現状把握から課題の設定、そしてそれを楽しく解決するための企画の手法、また企画を実現するためのコミュニケーションまで、盛りだくさんの内容でした。


これまでの講座の中の、様々なことが思い出されます。
興味のある地域ごとに分かれてのチーム編成。結局、チーム移動は少なく、みなさん初志貫徹で地域にコミットされていました。

企画作りの大きなヒントとともに、地域に関わる様々な人の役割についてわかりやすく解説してくれた、永田さんによる公開講座。参加できなかった人は残念なくらい、非常に学びの多い会でした。

そして思い出の、逃げられない合宿…。
皆さんじっくり取り組んで頂き、集中する場面もありつつ、カレー対決やフィールドワークはちゃっかり楽しむ!
真面目に朝4時まで頑張っていたチームや、ほかのチームと助け合い、励まし合う場面もありましたね。

第7回では、企画のブラッシュアップとともに、那覇市の各関連部署や地域のキーパーソンなども交え、非常に具体的な対話が生まれていました。
様々な立場の人が集い、地域のことを一緒に考えていた、あの場こそ、本当に「協働」だなと感じました。


▪️発表会
さて!いよいよ最終成果発表です!
今回は、持ち時間8分、発表形式自由に加え、5分のQ&A、最後に1分間のチアーズからのコメントをいただく流れです。

※各チームの企画概要・発表の様子は、後日ブログにアップします。この記事では、簡単な紹介のみ掲載しています。


まずは【近所でWAKUWAKU/首里チーム】
入場の掛け声、そしてお揃いのコスチューム、気合い入ってます!

■タイトル
「平常から災害時へつなぐ近助 〜独居高齢者を近所で近助〜」

スポンサー企業や個人を募り、助け合いを可視化しつつ、「近所で近助」のポイントシステム(KKP)をつくろう!というもの。顔が見える関係づくりや、世代間交流を目指しています。

■Q&A
・個人情報の取り扱い
 →民生委員や包括支援センターとの連携しつつ、近所で近助システムを導入していく予定
・もしもの時の想定(第一発見者など)
 →通報、応急処置などの対応、自主防災組織との連携気をつけてやった方がいい。

■チアーズコメント:金城さん
温かい企画、プレゼンだと思った。歳を取ることが辛いことというイメージの昨今すごい良い企画だった。それの裏付け調査や分析なども良かった。
大名での一歩。是非実践しながら広げていってほしいです。ありがとうございました。


【小禄チーム/小禄】

■タイトル
「金城地区 子供企画部(楽しいことは任せとけ!)」

子どものために企画をつくるのではなく、子どもが主体となって企画する「子供企画部」を立ち上げる。まずは、地元の専門学校生からメンバーを募り、彼らに任せることで、コミュニティができるきっかけ作りをしよう!というもの。

■チアーズコメント:饒波さん
合宿で一緒に話したが、この2人のチームで良く頑張った。最初は心配だったが、次第に協力者が増えていき、良い協働の形の1つだと思う。
ターゲットも明確。いつまでも見ていたいプレゼンでした。”心の活性化”など言葉や論理はすごく頭にスッと入ってきた。


【ごきげんヒュータンズ/中心市街地】

■タイトル
「わったーまちの自慢話(すぐりむん)」

地域の自慢話を100人分インタビューで集めて、上映会をし、3人クロストークなどのイベントも立ち上げたいそう。
地域間、世代間、エリア間をつなげるコミュニケーションを生み出すための企画です。

■Q&A
・感想ですが、このネタほしい。すぐに実行したい。チーム移りたいくらい。校区対抗でやりましょー!みんなでやりましょう!

▪️チアーズコメント:平中さん
思わずやりたくなる企画。すごく良い企画だと思います。
小学校区という観点からも良い意味で範囲を広げて調査、企画が出来ている。
インタビューなど続けていくと、人や課題、企画などがさらに生まれてくる気がする。次なる展開に期待しています。


【チームあかばな/真和志】

■タイトル
「なんだか、行きたくなる場所✳︎公園 〜宝さがしプロジェクト〜」

誰でもいつでも気軽に集まれる場所が欲しい、という思いから、公園の活用に着目。
子どもと子育て親世代を中心とし、公園で朝ごはん会を実施する他、長田ゆいまぁるマップを活用しながら、様々なイベントを展開します。

■Q&A
・すでに企画を実行に移していて、驚いてます。さすがです。
質問ですが、近くに大学もありますが、連携のイメージなどはありますか?
 →沖縄大学との連携もイメージしています。大学でも子どもの居場所の取り組みをしているので連携したいです。

▪️チアーズコメント:野原さん
最初から子どもの居場所として取り組んでいたチーム。このチームがもっともプロセスをうまく歩んでいたんじゃないか。
最初は「繋がること」という大きなテーマで、公園は危険なところというスタートだったが、そこから公園を居場所に変えるという視点の切り替えも出来ていた。私は第5回の公開講座を受けてない残念な人だが、皆さんは「土の人」「風の人」「水の人」みんなと連携としてして進んでほしい。
チームまちなかとしても皆さんとの連携したいです。地域のお祭りなども出来てきた。一緒に情報交換しながら共に進んで行きましょう◎


【わくわく新都心/新都心】

■タイトル
「新都心公園避難村」

那覇市で行われている防災キャンプのイベントに乗じて、楽しく防災を学ぶためのさまざまなイベントを打ち出していく予定。特に、新都心公園で行われているイベントとのコラボを実施していきたい。すでにやってほしい企画についてのアンケートなども実施した。

■Q&A
・アンケート実施やペット防災の取り組みなど、すごく良いと思います。避難所閉鎖後やペットが入れない避難所がある中で、それをみんな考える機会を作るのは良いと思う。
・炊き出しコンテストの具体的なイメージ教えてください。
 →基本的には非常食という想定している。行政が支給する予定のものなどを活用したいと思っている。また、季節によって食べたいもの違うはずなので、季節ごとのアンケートしてほしい。

▪️チアーズコメント:知念さん
最初は心配でした。でも、”防災”というキーワードで取り組んだのは良いかなと思う。ちゃっかりしてるチームだと思う。新都心公園での防災キャンプでもアンケート取ったり、足でしっかりデータを稼いでる。それが企画に繋がっている。
新都心住民ではなく、外からの避難者も含んだ企画や考えにしていただきたい。


そして最後をかざるのは、チームWANGAN/那覇西地域】!!

■タイトル
「いちゃりば いちどぅし 大作戦」

天妃小学校区は、外国人が通う学校が3つあり、学生は600人で、地域人口の約5%。クルーズ船で外国人観光客が1週間に7500人来ている地域。だが、住民は外国人について知らない。
危ないという漠然としたネガティブなイメージが多いが、挙がってくる課題は外国人特有のものではなく日本人にも当てはまる事も多く、偏見や誤解が多いのではないかと考えた。
この問題意識から、お互いを知る機会を作るため、クイズ企画にした。もうすでに第1回目を地域の学校で開催予定!

▪️チアーズコメント:浦崎さん
現状と資源をしっかり客観的にみて分析、課題設定できていると思う。
日本や沖縄は異文化や移民理解や体制の整備が遅いイメージがある。そのなかで、このテーマ設定は、まちづくりとしても良いと思います。
那覇市の良いモデルになれたら良いなと思う。


受講生のアクションプランは、チームの個性があふれる発表ばかりでした。
それぞれの学びや成長を見つめてきた、チアーズのみなさんも、コメントしながら、なんとなく目がうるうる。皆さん、本当にお疲れ様でした!

最後に、チアリーダーの南さん、那覇市の又吉課長より、全体に関する講評をいただきました。

▪️チアーズ南さん

1. 【首里】近所で近助、非常に分かりやすいし、良い内容だった。高齢者の自尊心や、やりがい、生きがいなど考慮しつつ進めてほしい。ポイントシステムは魅力的だが、まずは一歩ずつ進んでいけたら良いなと思った。協働の面白さは誰がどこで一気に前進するか分からないところ。是非多くの人巻き込んでほしい。

2.【小禄】最新機器でのプレゼン良かったです。星空観察など具体的なイメージができたプレゼンだった。巻き込みたい人をしっかりと捕まえて、企画を進めてほしい。企業や個人とのコミュニティ形成を頑張ってほしい。

3.【中心市街地】発表慣れしてる方多かったですね。
やりたい事を絞りきったのはすごいと思う。多世代の橋渡しは大変だが、地域コーディネーターや協働大使を巻き込んで取り組んでいってほしい。

4.【真和志】団結力を感じました!レディースの華やかな団結力。親世代と子どもをターゲットとした愛のある企画だと思いました。
リサーチ力と分析力、連携先が見えているのがすごい。どこと連携すべきかなど、地域資源との繋ぎ役としても期待します。集いやすやさなどを意識して、周辺の学校とも意識を合わせることができると良いと思います。学校の内容とリンクすると教育としても良いと思う。

5.【新都心】しっかり防災を意識している。新都心公園を観光客や地域の人が避難所として意識しているかと言えば、その認識はまだ薄いと思うので、そこにアプローチできそう。
しっかりアンケートを取り資源をうまく分析、リサーチしている。イベントとの連携案もすごく良いと思う!継続性も高まるし、すでに活動している地域としても嬉しいはず。期待している。

6.【WANGAN】外国人への課題設定に納得した。実行力がすごい。交流から始めたいというのは良いと思う。交流はゴールではなくスタートなので、交流の先にある未来や地域の姿をみんなで楽しく考えていってほしい。パートナーなども見つけ、継続性が担保できるよう、1,2年ではなく5年,10年の視点で取り組んでいってもらえたら嬉しい。

▪️那覇市(まちづくり協働推進課 又吉弘課長)

皆さんが取り組む過程を見てきたので、楽しい事ばかりではなかったことはよくわかる。
その中で、本当に頑張っていた。本当にお疲れ様でした。そしてどのチームも地域の生の声を反映しており、かつ実行性がある。行政連携もイメージできる内容もあった。今日で終わりではなく、これからもよろしくお願いします◎

ここまでで、最終成果発表会は終了。
講座内容はすべて終わり、修了式に移ります。


===修了式===

まずは、成果発表会も全て見届けた、学長=城間市長のあいさつから。

▪️学長挨拶
年々レベルアップしているのを実感しております。
こんな素晴らしい市民のみなさんがいてくれて、安心安堵という意味で肩の荷が下りた気分です。引き続き共に頑張っていきましょう。
じっくり、しっかり、ちゃっかりのコンセプトは、最初も良いなと感じましたが改めて良さを感じています。また、風の人、土の人、水の人のありかたを、見事に皆さんは体現、実行していました。
協働大使としてもみなさんの活躍を期待しております。
点と点が繋がりあって線になる、そして織り成し面となり、最後は立体になると思います。
那覇市は2年後に市政100年になります。皆さんにも那覇市と関わってほしいと思います。一緒に那覇市を作っていきましょう。


▪️修了書授与
出席日数を満たしたみなさんには、修了書が授与されました。
みなさん、本当に大学院を卒業していくのですねー。


▪️修了生代表挨拶
締めに修了生代表挨拶を、真和志チームの伊佐さんから、いただきました!
なんと、群読形式での代表挨拶。受講生の心の叫びを、正直に、そしてユーモラスに伝えていただきました!


(ぜひ、後日アップされる動画を見ていただきたいところですが、以下キーワードです)
私たちは、大学院に入学してしまった。気付いた時には、決意表明してしまった。
オレンジ色のファイルとジャバラ手帳を片手に、みんみんの森に迷い込み、見たこともないカタツムリを探し、カレーをつくった。
地域愛は負けない。本気を出したが4位で撃沈。でも、めげない!企画練る。大変だけれど、最後まで。
じっくり、しっかり、ちゃっかり、羽ばたきます!

市長も思わずスタンディングオベーション!!


まさかの今日1番の大爆笑と拍手の渦👏👏👏拍手は鳴り止まず、アンコールの声まで!

最後までみなさんの努力と、温かさのあふれる講座でした。
本当にありがとうございました!!