2022年9月27日火曜日

【レポート】第5回講座 企画づくり強化合宿(後編)

第5回講座レポート後編です。



第5回講座「企画づくり強化合宿&中間発表」
2022年9月17日(土)
場所:なは市民活動支援センター 会議室1
参加者:受講生13名、チアーズ3名

|プログラム内容|9月17日(土)オンライン講座

1.講座開始・説明 
2.企画づくりのワーク 
3.アイディア出しのワーク

 お昼休憩

4.進捗発表 
5.視点を変えて企画を検証するワーク 
6.企画ブラッシュアップ 
7.発表準備



5.視点を変えて企画を検証するワーク「斜にかまえる・かまえない」

まずはみなさん、こちらの記事をご一読ください!!

與座ひかる「斜にかまえる、かまえないを1分ごとに切り替えるとどうなるか」



ものをみるときの癖(素直、斜に構えすぎる人)があると思います。
企画づくりでは、敢えて両面でものを捉えてみることで、あら不思議!
普段は見落としてしまいがちなことが見えてくるんです。

まずは試しにやってみましょう。

テーマ:台風

斜にかまえない(批判的に捉える)
車の洗車が大変、行動に制限が出る、後片付け大変、買い出し、運転危険
食事が大変、キャンプができない・・・などなど

斜にかまえる(肯定的に捉える)
サンゴが白化しない、仕事や学校が休める、汚れがおちる、ころな減る
引きこもれる、海水温が下がる、鳳凰木につく虫が飛んでいく
映画を見れる、涼しい、家事が進む・・・などなど

こんな感じで、自分たちで考えた企画についても批判的思考と素直な思考で
見直してみよう!というのが今回のワークの目的です。

6.企画ブラッシュアップ 

これまで積み上げた企画について、2つの視点から捉えてみることで、
課題だと思っていたことが、資源に見えてくることもあります。
また、「課題」と「現状」は違います。

(例)高齢者率が高い
→「 課題」ではなく、あくまで「現状」
   高齢者率が高いことで労働力が減る(課題)
→見方を変えると、「人生経験が豊富な人が増加」しており、それは資源になりうる

このような視点で、もう一度、自分たちの企画について様々な視点から見直していただきます!
頃合いをみて、チアーズと事務局がブレイクアウトルームに訪問します。
各グループの企画内容について、さらにブラッシュアップしていきました!!


【那覇西】
テーマ
・参加型防災カフェ
・正しい防災の知識を伝えたい
・防災にユニークなものを組み合わせて身近なことにしたい

ステークホルダー
保育園・学童・PTAと連携

内容
・買い物ゲーム(子どもたちが考えるゲーム)
・防災マップづくり(通勤通学で見かける箇所を写真で投稿)

チアーズ・事務局からの意見▶︎

Q どれくらいのスパンを考えているんですか?
短期・中期・長期的スパンで考えていく。
 まちづくり協議会山内会長と連携して実施は可能。情報発信の方法は検討中。

Q 子育て世代がターゲットなのはなぜ?
家庭で防災について話し合える場がうまれることで広げていく

Q 子育て世代の人とつながる接点は?
A まち協と連携し、地域住民に対してアンケートを実施し、
 そこから関心の高い人たちにライングループに登録してもらい、広げていく
 ただ、実際にどれくらいの人にアンケートできるのかは見えていない

Q 子育て世代は忙しいので、なかなか集まらないのでは?
A リサーチ中(保護者の人たちにむけて)
 くらしと防災はつながっているので、そこを入り口に興味をもってもらう工夫をしたい
 (例)子どもが喜ぶレシピづくり
    お母さんが困っていることが解決されることがじつは防災に繋がる

その他の意見
・天妃区で防災イベントは他にあるか?
・子育ての取り組みは他にあるのか?コラボもありかも。
・那覇小学校まちづくり協議会には、子育て世代の参加はない。
 PTA・学校を通した連携をどのように考えているか?
・防災カフェ実施後のイメージは?
 参加した人たちがどういう状態になっていくのをイメージしているのか。
・カフェの重要性を伝えた上でイベントをするのか、それともイベント、カフェ、
 地域の話なのかを整理すると良い(ロードマップ)




【首里】
斜にかまえた結果、「祭り」を撤回!!
声をかけ会える地域にしていきたいという想いは変わらない。
学校をスタートにして、通学路をルートにしたスタンプラリーのイベントを企画。
小さなイベントを無理なくつづけていくことで、いつかは「祭り」につなげる。

課題 人の顔が見えない
対象 幼稚園生・新1年生と家族
内容 通学路を歩く
方法 学校区域の親子スタンプラリー
   地域のお店(名物)で引き寄せる?
連携 子ども100当番(警察)と連携
予算 イベント保険が必要なので、予算をまち協の助成金、またはPTA予算
   それが無理であれば自己負担(各世帯:200円程度)

チアーズ・事務局からの意見▶︎

Q 親子で回るだけでは、参加者どうしの交流が生まれにくい。工夫が必要。
高学年は、アドバイザーの立場で関わってもらう→中高生との交流になる。

その他の意見
・企画に関わる方々(こども100当番、高校生、参加者以外の人たち)の役割や
 意識やゴールの共有があれば効果的な企画になるのではないか。
 例)高校生以外にも県立芸大生(新一年生)を巻き込む
   アドバイザーにコースをづくりを担当してもらう
・これも「祭り」といいきってやってみるといいかも
・校区をしぼってみる
・つながりがなくて困っているのは誰なのかを、掘り下げる
 ターゲットの新1年生は、その課題を感じていないかもしれないが、
 潜在的な課題の視点でも深めていくとより良い。



【真和志】
テーマ 昼の栄町市場を盛り上げる
    なぜそうなっていないのか?それぞれの目的で利用している
理想のすがた 栄町の情報が生活圏の住人・利用者に定期的に提供されるように
ターゲット 栄町に行ってみたいけど行けない人、行ったことがない人
連携 組合、市場のファンサイト

チアーズ・事務局からの意見▶︎

・もうちょっと盛り上げたい、応援隊のようなグループの位置付けははっきりしたので、
 誰がどう感じるのか、どうなるようにしたいのか、目標設置をはっきりさせると良い
・ステークホルダーになり得る人たちがどのような関わりができるのか?
・公設市場も参考にしてもれる企画になるといいな
・公設市場などで問題なっている、昼飲みの現状も加味して考えてみる
・自分に強みがなくても、知り合いが強みになり得る視点をもってみる
・すでに盛り上がっている面もある栄町を、「どこまでどんなふうに」盛り上げたいのか?

【新都心】
そもそも考えてきた企画は必要じゃない気がしてきたので、さらに深掘りした。
コロナ禍の中で、屋外の企画がいいのではないかと考え始めた。

企画内容
防災キャンプとのコラボ
かねひでとのコラボ:幸福度を調査できるものを持っている。データ集計したい

理想の姿
地域とのふれあいを目指す
ウェルビーイングの向上
防災の意識を高める

参加ターゲット
小学生、親子、学生、転勤族など

チアーズ・事務局からの意見▶︎

・課題の話ヒヤリングが必要。新都心の人たちが、何を求めているのかリサーチが必要。
・地域の課題を解決していくものなので、課題を見つけて欲しい。
 自分たちの強みを生かした企画にしていただきたい。
・課題と実現と理想が、広く浅い。
 住民同士がふれあったあとだったらできるかもしれないが、
 その関係性がまだできていないときに実現できるものかを考えてみてほしい。
・目玉の企画がない
・未来はどれくらい先のことを想定しているのか?
 転勤族が、おもろまちの未来に対してどう思っているのか。
 転勤族(別の地域の人から)から取り入れるものを考えてみては?
・実施する主体になって見直してみたい。
 幅広い企画内容なので、小さくてもいいので確実な一歩を進めて欲しい。



【中心市街地】
タイトル 炊き出しフェス
ターゲット 食糧支援を受けたい人、保護猫活動をしている団体
      社会的に孤立している方
場所 公園(牧志公園、緑ヶ丘公園)
連携 食糧支援団体、公的サービス行っている団体、動物愛護団体
理想の姿 支援者側も横のつながりできるようになる
内容 ゆんたく、フォトセラピー、展示、お話を聴くようなWS

チアーズ・事務局からの意見▶︎

・来て困る人(こわい、くさい、きたない、うるさい、マナーがない、安心できない、
 よくわからない)も含めた、うまい関係がつくれるような企画になると良い
・支援する人たち同士がつながり合う余白は見えてきたが、
 支援される側も地域に貢献できるような余白がどこにあるのかが気になった
・緑ヶ丘公園で保護猫に関するイベントがこれまでにもあったので、
 どんな内容のイベントだったのかをリサーチするといいかも
・デリケートな問題もあり、立場によって見方も変わってくる中、
 いろんな立場の方からヒアリングすると良い。
・支援される・するだけの関係性ではないような視点で捉え直してみては?
・支援される側は何を求めているのか?なぜつながっていないのか?



【小禄】
タイトル 朝ごはんマルシェ
テーマ・素材 58号線沿い、フットサル場を使う、空港が近い、駐車場が多い
対象 朝弱い人、観光客など
独自性 気持ちの良い街にお洒落の街小禄、未来チケットの使用
課題
沖縄の朝文化がない。観光客が朝いくところがない。
子どもたちは朝食を食べない
工夫 朝ごはん、沖縄のレシピ紹介、飛行機からも見える、朝ヨガ
理想の姿 高良小学校校区を朝ごはんの文化の発祥の地へ

チアーズ・事務局からの意見▶︎

Q キッチンカーはまちの資源を活用することになるのか?
 フットサル場で開催する場合どういう人がどうやって来るのか?
A 地産地消を大切に、プラスキッチンカーを入れていくことを考えている

その他
・地域のつながりがないことの改善として良い。
 比較的裕福な世帯だけが利用するこにならないような工夫を。
・朝の文化を作るっていうのはすごくいい。
 高良小学校区も誇りに思えるような仕組みになると良い。
 関わりシロとして、朝ごはんをつくる側に地域の人が関われるようなすくみ。
・提供する側と提供される側という形にならないような工夫。
・企画を考えていくと、規模が大きくなりやすいが、
 小さいところから着実に「朝ごはん」というテーマでシンプルな企画になっている。
・朝ヨガは子育て世代を対象にしているが、
 朝ヨガしている子育て世代は具体的にどれくらいいるのか?



いよいよ翌日は中間発表です!!
発表準備は、翌日の発表前に少し時間を設けることにします。
欠席者がいたグループは、進捗を共有しあって明日の発表に向けて準備していただきます。

チアーズ・事務局からのつっこみを受けて、
各グループの企画がどこまでブラッシュアップされるか楽しみです☆

続きをお楽しみに〜!!