2022年12月27日火曜日

【レポート】第8回最終成果発表会・修了式(前編)

【なは市民協働大学院 第8回】
日時:2022年12月3日(土) 14:00~17:00
会場:なは市民活動支援センター会議室2・3
参加:受講生 21名・Cheers 7名・一般 14名


第8回は、最終成果発表会・終了式です。
発表会では、約半年間頑張って来た活動や学びの成果を存分に発揮していただきました!
大学院で取り組んできた内容を説明した後は、各チームのアクションプランを発表。
そのまま修了式を行い、修了生お一人づつに修了証書が授与されました。



大学院についての説明

最終日、舞台や飾り付けもあり、いつもとは一味違う雰囲気の大学院。
なは市民協働大使の大城俊雄さんにご提供いただいた植栽が華やか!!
これまでの受講の様子をまとめたスライドショーでみなさんをお出迎えして、最終成果発表会スタート☆
まずはじめに事務局の宮城潤から、なは市民協働大学院2022の取り組みについて説明しました。


コロナ禍ということで、3年ぶりの開講でした。初めての顔合わせはどんなお気持ちだったでしょうか。
第2回講座では、那覇市第5次総合計画・まち協・OG/OBの活動の紹介。
そして今年度はじめて取り入れた「小学校区まち協カルテ」と併せて、様々な情報・統計サイトなども活用して、数字で地域を把握することを学びました。

第3回は永田さんの公開講座!地域に関わる人の役割「水・土・風・種」や「不完全プランニング」「プラスクリエイティブ」について学びましたね。



公開講座を踏まえて、教材・じゃばら手帳を活用して頭を整理した第4回講座でした。

楽しみの強化合宿(第5回講座)は、台風で宿泊ができず本当に残念でしたが、オンラインツールの活用で、じっくり・しっかり話し合いましたね。
「斜にかまえる・構えない」「アイデアマッチング」では、企画づくりを一気に面白くする視点を学びました。

安谷屋さんの「コミュニティ・オーガナイジング」(第6回講座)では、共感を広げるストーリーづくりについて学び、プレゼンに向けたイメージがぐっと見えてきた方もたくさんいたのではないでしょうか。



企画を実現するために行政、各関係団体から相談やアドバイス・ブラッシュアップと、石垣綾音さんからのプレゼンのコツをレクチャー頂きましたね(第7回講座)。


今年度も「じっくり・しっかり・ちゃっかり」をテーマに、現状把握から課題の設定、そしてそれを楽しく解決するための企画の手法を学びました。
チーム編成が地域ごとということで、興味の異なるメンバーでお互いの「ビジョン」を共有するのは時間もかかり、難しさを感じた方もいたと思います。
お互いの得意や専門性に幅があればあるほど、自分にはない視野が広がる瞬間があったりと、同じ興味の人たちとの目標達成とはまた違う面白さがあったのではないでしょうか。

そして、ついに最終成果発表会です!!
各チーム、どんなことを企画し、実践に向けて準備してきたのか、泣いても笑ってもこれが最後の大学院の講座となります。楽しみです☆

発表&修了式について

新都心|「はじめのいっぽ」たねまきコミュニティ
対象:新都心に住むすべての世帯の人たち
内容:新都心公園でスポーツレクやウォーキングラリーを開催。島野菜レシピの提供や血圧チェック・健康相談もでき、ゆんたくもできる場をつくる。隣人や道ゆく人と顔見知りになり、困ったことや災害時に助け合える地域を目指す。キーワードは「ゆるく・ながく・かかわりつづけられること」


Q&A
Q:スタンプラリーはどんな形式で開催するのか?
A:カード形式でスタンプが溜まったら、島野菜レシピがもらえるなどの仕掛けを考えている。

チアーズコメント|知念
Q:人に焦点を当ててるところ、実例があったのも良い。具体的に「はじめのいっぽ」とは?
A:新都心公園で1月に実施予定。その後、1ヶ月に一回程度実施して、ニーズ調査をしていきたい。


那覇西|天妃ぼうさい井戸端会議
対象:天妃小学校区の20〜40代の防災に意識のある人たち
内容:防災をテーマに、みんなで話し合える場として「井戸端会議」を開催。正しい知識や情報を得て、防災が自分ごとになり、地域の中での顔のつながりをつくる。「よくばらない・急がない・一歩づつ」毎年5名メンバーが増えることを目標に継続していく。
興味ある方は、準備会のQRコードからご登録を!!


Q&A
Q:実際に集まれる場があれば参加したい。活動拠点をつくる予定は?
A:しばらくはまち協を拠点に活動して、メンバーが増えたら拠点を作りたいと考えている。
Q:今まで取り組んできたこと、今後取り組みたいことは?
A:天妃小まち協には説明をしていて、防災講座の開催など、まち協とともに動いていけるよう計画中。

チアーズコメント|萩原
助けられる側の人たちも資源として力を発揮してもらおうという発想や、準備会のQRコードを提示して、メンバーを50名に増やす仕掛けも用意されていて素晴らしかった。



真和志|行こう!昼の栄町市場
対象:市場近隣の住民等
内容:昼の栄町の魅力は店主の人柄や独特のコミュニティにある。言葉や写真だけでは市場の魅力は伝わらないので、実際に市場に足を運んでもらえるよう、PTAで市場主催のツアーに参加してもらうなどして、市場の魅力を伝えていく。メンバーそれぞれの市場でのエピソードをこの場で伝えることが、活動の第一歩。この時間も早く栄町に行きたくてうずうずしている!!


Q&A
Q:栄町の魅力を感じている一人として、子育てママが子どもと一緒に
ゆっくりできる場所はあるか教えてほしい。
A:椅子やベビーカーを用意している店舗もある。コロナ感染対策で現在は飲食不可となっているので、開放していけることが今後の課題。
Q:栄町のツアーにはどうやって参加できるのか?
A:随時開催されているので、組合事務局に問い合わせれば参加できる。

チアーズコメント|金城
チームの世界観溢れる発表を力を抜いて聞かせてもらった。日常の中で浸透してほしいという思い、自分たちの身の丈にあった企画内容に落とし込めていると感じた。チームオリジナルのツアーをぜひ企画していただきたい。



中心市街地|市場で三時茶〜
対象:身寄りがなく、誰にも頼れず悩み事を抱え孤立している高齢者
内容:お茶と茶菓子を無料提供して、ゆっくり語り合うだけのお茶会を、栄町市場で週末に開催。支援機関にも情報提供を行、参加者の希望があれば各機関につなげる役割も担っていきたい。


Q&A
Q:三時のお茶というのが面白い。お茶は何茶を提供するんですか?
A:おいしいさんぴん茶や、市場にあるシナモンお茶など何種類かを提供できればと考えている。

講師コメント|安谷屋
何が自分にとって大変だと感じるラインなのか、というのを気軽に話せる状態、相談できる場所を知ってもらえる状態をつくることを目指している企画ということが伝わった。困り事を話してくれることが支援のヒントに繋がり、相談者自身が別の誰かの役に立つという可能性と拡がりを感じる企画だと思った。



小禄|朝ごはんマルシェ
対象:高良小学校区
内容:「早寝・早起き・朝ごはん」をスローガンに替え歌で表彰された実績がある高良小学校区。「朝ごはん」をキーワードに具志エリアのスカイスポーツ駐車場広場で「マルシェ」を開催。顔が見える関係づくり、地域の資源を活用して、資源と人とモノをつなげていく。3ヶ月に1回開催し、定着したら1ヶ月に1回開催していく予定。


Q&A
Q:効果をあげたあと、小さな取り組みにつなげていくという戦略があると思うが、もう少し詳しく教えて欲しい。
A:まずは多くの方に知ってもらえるように仕掛けていきたい。その後、それぞれのニーズにあわせて、開催地をなどを展開していければと考えている。

チアーズコメント|糸数
大きく周知し、キーパーソンとつながり、その後地域に下ろしていくという戦略も素晴らしいなと感じた。学校とうまく連携して成功していただきたい。「早寝早起き朝ごはん」を辛いと思う方も排除されない優しい取り組みになって欲しい。



首里|新入生スタンプラリーまつり
対象:城北小学校区の入学前の新1年生とその保護者
内容:「安全に歩けるスクールゾーンを目指して」をテーマに、もしもの時に駆け込める場所や地域に根付いているお店などに協力いただき、ウォークラリー・スタンプラリーを実施。新中学生や親高校生になる先輩たちをスタッフに巻き込み、「顔」のみえる地域を目指す。


Q&A
Q:実際の距離や110番の家を何箇所まわるのを想定しているのか?
A:20分で歩けるコースを3パターンくらい考えている。110番の家については数は確認中。
Q:首里地区に校区まち協がないので、城北でやる場合、その発展性も含めてお聞きしたい。
A:地域との関係性があまりないので、まずは交流の場をつくりたい。

チアーズコメント|南
子どもは親をよく見ている。親が安心するというのはひとつ大事なポイント。
実現可能な企画だと思う。SDGsにもつなげてお話してくれたように、長い目でみた可能性も含めて地域住民にも周知していくと、ゆくゆく大きな伸びしろにつながるなと思う。
ぜひ、実現してほしい!!


続きは後編で!!