2022年8月16日火曜日

【レポート】前編:第3回公開講座「地域課題✖︎活動の魅力 〜不完全プランニングとプラスクリエイティブ」

第3回公開講座
「地域課題✖︎活動の魅力 〜不完全プランニングとプラスクリエイティブ」

日時:2022年8月9日(火)18時半~21時
会場:那覇市若狭公民館
参加:受講生 16名、Cheers 3名、一般 30名



第3回講座となる今回は、ステキなゲストを迎えた公開講座です!
一般の方も30名が参加し、総勢50名以上で楽しく学びました。

大学院についての説明

なは市民協働大学院について、一般の参加者にもわかりやすいよう、
講座内容の説明や、目的について説明しました。

また、大学院受講生のみなさんが調査を取り組むにあたり、
すごく大事な「課題設定」について、スライドを使って説明しました。
「課題」とは、「ビジョン(ありたい姿・理想像)」と
「現状」とのギャップを埋めるためにすることです。
現状からビジョンに向かうためのルート選びが「課題設定」。
その課題設定を間違えると目的地(ビジョン)にはたどり着けません。
山登りでもルートを間違えると目的地にはたどりつかないですよね!
課題設定にズレが生じていないかを確認することは、すごく重要です。


 KIITOの活動について

さぁ、大学院の概要説明を終えて、いよいよ永田宏和さんの講話です。

神戸市中央区の新港地区の旧神戸生糸検査所を改修して、
ユネスコ創造都市ネットワーク「デザイン都市・神戸」の創造と交流の拠点として、
2012年8月に開館しました。
かつて生糸の品質検査を行っていた歴史にちなみKIITO(きいと)
という愛称で呼ばれています。
KIITOのスローガンは「みんながクリエイティブになる!そんな時代の中心になる!」
KIITOは「あらゆる世代を対象とした創造教育拠点」になる
というビジョンを掲げて活動しています。
そんなKIITOの活動理念についてもお話していただきました。


不完全プランニングとプラスクリエイティブ

活動の芯となる考え方は、「地域活性化」ではなく、「地域豊饒化」。
背伸びをするのではなく、今ある地域の良さを生かし、
育てるための活動として、その中で活躍する人々を「風」「水」「土」に例え
地域で行われる活動やイベントを「種」に例えて、わかりやすく説明してくれました。





プログラムを作る際に気をつけているのは、完全無欠の計画をするのではなく、
みんなが参加する余地がある「不完全プランニング」。
そして楽しい、嬉しい、美味しい、など、
活動自体の魅力を生み出す「プラスクリエイティブ」の考え方。
これらをセットで考えることが重要だといいます。


そんな哲学から生まれた人気イベント「ちびっこうべ」は、
子どもたちがまちのプロに学びながら自分たちでまちをつくる夢のようなプログラムです。
また、「男・本気のパン教室」通称パンじぃや、「洋裁マダム」など、
高齢者が生き生きと活動しているユニークな取り組みなどが紹介されました。

リサーチ、企画立案、アクションまでのプロセスを体験し学ぶ教育プログラム
「プラスクリエイティブゼミ」もご紹介いただきました。

いい「種」を創造する「風の人」を育成する、このゼミの教えは
「正しい答えより楽しい答えがより正解」。
ゼミのテーマは、高齢者福祉、教育、子育て支援、医療福祉、障害者福祉、
多世代交流、まちづくり、防災、観光などさまざまです。

「date.KOBE」「チャイルド・ケモ・ハウスギャラリーウォーク」
「ふれあいオープン喫茶」「仮設のピザ窯のある公園」「美かえるカラフルプロジェクト」など、
社会課題をプラスクリエイティブで解決する数々のプログラムが生まれているそうです。

どれもこれも、ワクワクするようなネーミングのプログラムばかり!

前編はここまで。後編へ続きます!!

【レポート】第3回講座(後編)はこちら→